申告敬遠


息子が市内の学童選抜チームに選ばれ、最近あちこちの選抜チームと試合をしている。我々が目を見張ったのは、都内のチームの「申告敬遠」だ。

2回ともやられた。

1回目は市内での練習試合。うちの攻撃で、1アウト2・3塁の時。相手は申告敬遠を使って満塁の状態にし、インフィールドフライが成立する状態にした。我々だけではなく、球審も初めて申告敬遠を告げられたようで、一瞬状況を理解することが出来なかった。次のバッターが見事に内野フライを打ち上げ、内野手にキャッチされるまでもなくアウトと宣告された。その次のバッターが三振に倒れ、1アウト2・3塁のイケイケムードがあっという間に萎んだ。

2回目は都内のちゃんとした大会。もっと悔しかった。最終回の5回裏。うちは1対7の6点ビハインドから猛烈な反撃を見せ、試合を7対7と振り出しに戻した。なお、1アウトランナー3塁。大逆転のサヨナラ勝ちが目の前にあった。

と、その時。相手の選抜チームがまた申告敬遠を使ってきた。しかも一気に二人も! 明らかに塁を埋めるのが目的だった。我々はまたしても1アウト満塁にされてインフィールドフライが成立する状態にされた。コーチ陣が2球目でスクイズするサインを出したそうだが、バッターが1球目をうっかり打って内野フライになってアウト(急に二人も飛ばされていきなり打席に立つ緊張さもあったんだろう)。次のバッターがサードゴロでアウト。また絵に描いたように相手の戦術にハマり、目の前のサヨナラ勝ちが引き分けになってしまった。

小学校高学年はインフィールドフライありだけど、正直、まだ内野フライを打つ選手が多くて、内野フライをポロリする選手も少なくない。学童野球で申告敬遠を使い、わざとインフィールドフライが成立する状態にしてピンチをしのぐのは、あまり面白くないじゃないかなと思った。試合時間の短縮や投手の負担軽減などが目的の申告敬遠だが、小学生の野球ではただ手軽に使える「インフィールドフライ製造機」に過ぎない。なんとかならないですかね。


再配達


仕事部屋は家の前の生活道路に面しているから、配達業者の車や台車が来ると音でわかる。窓からも確認できる。三階まで2回ものぼって頂くのが申し訳なくて、再配達を頼むと、私は出来るだけ一階の入り口までに行って荷物を受け取るようにしている。配達の方は大体驚きながらも嬉しそうに対応してくれる。

でも、昨日初めて断られた。会社の規定によって、荷物は必ず、家のドアを開けて中から出てきた人に手渡さなければならないという。これだと本人かどうかわからないから?と聞くと、その通りだった。その配達員は30代後半ぐらいの女性だった。私は彼女のリクエストに応じて、2人で一緒に三階まで上がり、家のドアを開けて中から出てきた私を再現し、ようやく荷物を受け取ることが出来た。

配達員の苦労はよく聞く。だから少しでも彼らの負担を増やさないようにと心掛けている。一階まで行って荷物を受け取り、階段を上らせないのはやりすぎかな? 確かにそれだと受取人の家の人かどうかわからないけど、そのやり方で他人の荷物を横取りする不届きものがいる?

いるか。



数取器


パソコンのモニターの前に、カウンターがひとつ置いてある。

欲しくなったきっかけは、野球の練習のためだった。息子のスイングの回数を数えたり、球数を数えたり。ある日、ランニング中、通りかかった文房具屋さんを覗いてみた。何となく売っていそうな気がしまして。雰囲気的には柳原可奈子に似ている店員さんに尋ねてみると、彼女は一昔のことを思い出したかのように、店内を少し回ってみたら正確に場所を突き止めた。カウンターを買い求めるお客さんはきっとひっさりぶりだったに違いない。

カウンターは二つしかなかった。私は最初に手にしたものを選んだ。ずっしりとした感じが好きだったから。「数取器」というちゃんとした日本語の名前があるのも、その時初めて知った。


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大変気に入ったが、使ってみるとあることが分かった。この子は野球の練習に向いていない。まず、高級すぎる。傷ついたりすると心が痛むため、ついつい気を使ってしまう。あと、卓上タイプより、手持ちタイプのほうが使いやすい。

結局、100円ショップでやすいやつを買い直し、この子を自分用にした。かといって、出番がない。なんとなくパソコンの前に置いてみると、意外と良かった。癒されるというか、和むというか。カチカチと押すと、気持ちがいいのだ。プチプチ的な? 0000に戻すためのノブを回す時の音も感触も、また素晴らしい。数えるものはないが。

でも、今日は初めてこの子の仕事を見つけた。ゲラチェックの修正箇所を数える仕事。あるクライアントに向けて、ゲラのPDFに修正を入れる時、デザイナーさんが漏れないように、コメントに番号を振り、返送するファイルの名前にも修正の数を入れる。しかし、修正が多い時に、「何番まで振ったっけ?」ってことはよくある。今までメモ用紙に「正」を書いて数えたりしていたが、今日は何故かふと思いついた。

おいおい。こんな立派な数取器があるじゃないか。毎日目の前にあるのに、なんで今まで気づかなかったのか。午前中のゲラチェック作業に使ってみた。最高にぴったりだった。

この子の初仕事は12でした。



センター長


朝5時前に目が覚めた。昨日寝るのが遅かったから、目覚まし時計を5時半に設定していたけど、まさかまた4時台に起きるとは・・・。じいちゃんみたい。

妻はベージュ色のワンピースで出勤。後ろのジッパーを自分で上げられないから、僕に上げてもらった。あまりにもきつくて、結構苦労してやっと閉められた。そんなピッチピチの服で大丈夫かな。

息子が学校に行った後、僕は5キロの日課を走りに行った。ついでに公園の管理所に寄り、この間そこで見かけた閲覧用のパンフレットは配ったりしていますか?と聞いてみた。そのパンフレットの繁体字中国語版は、僕が翻訳したからだ。それは一部だけで、配布用のものはないと、管理所の職員にそういわれて、僕は諦めて帰ろうとした。

その時だった。奥から青いポロシャツを着ているおじさんが出てきた。「欲しいですね?」「そうか。」「じゃあ出版元に聞いてみるね。言ったらもらえると思う」「走ってきたの?」「5分ぐらい待っててね。今電話するから」

そこまでしてもらえるとは全然思っていなかった。結局、そのおじさんは追加を断られ、文句をぶつぶつ言いながらそのパンフレットを全部くれた。4か国語全部。「展示は今日までにする。全部あげるから持って帰りな。」「あ、私、センター長の〇〇です。よろしく」

とっても素敵なセンター長でした。ありがとうございました!!


おめでとう


妻がめでたく正社員として新宿にある会社に再就職できた。出勤時間が早いため、6時台に家を出なければならない。前の会社は8時半ぐらい出れば余裕だっただけに、その差はとてつもなく大きく感じる。

朝起きる時間も、朝ごはんを作る食べる時間も、そして寝る時間も、全部一時間以上前倒し。今の私はほぼ毎日4時台に起きる。洗濯したり、仕事したり、コーヒー飲んだり。でも、こう回してみると、色んなことが良い方向に向かっていくような気がする。息子が学校に行く前に、まだ30分ぐらいキャッチボールする時間があるし。

明日の予定は来週納品の仕事を一本終わらせ、もう一本を始める。頑張ろう!日付変わっちゃったから、4時台起きは無理だな。おやすみなさい。


蝋燭です


カセットテープが好きで、ぼちぼち集めています。

この間、藍立平という台湾人歌手のカセットテープがどうしても欲しくて、台湾にいる妹に頼んで、オークションで落札してもらいました。3本セットで1200台湾元。コンビニの時給は120~150台湾元ぐらいですから、現地の感覚でもかなりいい値段です。

呆れた妹に「MP3と何か違うの?」って聞かれて、言葉に詰まりました。カセットテープ愛好家として避けては通れない質問ってわかっていますが、相手に納得してもらえるような答えはまだ用意できていません。

「ちょっと考えさせて。いい比喩が思いついたら教える」
「いい。牛に向かって琴を弾くだけだから」

いや、うまく弾ければ、牛にもきっとわかる!・・・はず。

で、先ほど潘越雲のカセットテープを聞きながらブログを書いていたら、なんかある感覚が湧いてきました。そして、思いつきました。

MP3はLEDの懐中電灯。カセットテープは蝋燭。

食卓を照らすものとして果たす目的は同じですが、蝋燭のほうが雰囲気がありますよね。手間がかかりますけど、ゆらゆらして不安定ですけど、光に温かみがあってなんか寛ぎを感じます。そんな感覚に似ているなぁと、ふと思いました。

今度聞かれたら使ってみよう。



満タンクイズ


500円玉しか入っていません。そろそろ満タンです。

さて、満タンになって開けたら、いくらになるでしょうか?

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開け方は・・・考え中です。
本物の分厚い竹ですので、手ごわそうですね(汗)




税務署デビュー


確定申告を済ませた。

家でプリントアウトして郵送するつもりだったけど、まだ時間があるし、健康保険料も今日締め切りなので、直接税務署に行くことにした。脳内で描いたコースはこんな感じ。

銀行ATM(お金を下す)
税務署(確定申告書類を出す)

郵便局(健康保険料を払う)

どっか美味しそうなお店(昼ご飯を食べる)


確定申告は10年してきたが、直接税務署に行くのは初めてだった。整然とした窓口がたくさんあって、凛々しい制服姿の職員が鋭い目を光らせて書類をチェックすると想像していたが、全然違った。

無機質な建物の玄関に入って、すぐにロビーがあった。普段多分何の機能も持たない、人が通っていくだけの、普通のロビーだった。確定申告の受付はそんなロビーの一角に設けられていた。

受付といっても、ただ会議室の長い机を一列に並べ、その机の上を発泡スチロールみたいな白い板で仕切り、8つの簡易ブースが作られた。発泡スチロールみたいな白い板を机の上に固定させたのは、茶色のガムテープだった。机の前側に、確定申告の啓発ポスターがびっしりと貼られていた。

平日の午前10時半にもかかわらず、15人ぐらい並んでいた。8つの受付ブースは4人しか座っておらず、全員e-taxの利用を呼びかける、黄色のジャンパーを着用していた。4人とも年配の方で、1人がアルバイトという腕章をつけている女性だった。並んでいる人も年配の方が多かった。

これは相当待つだろうなと思ったが、そうでもなかった。殆どの人は書類をきちんと揃えているようで、5分ぐらいで自分の番が来た。

きれいに整えた資料を恐る恐る受付の人に渡した。その人は書類が合っているかどうか、身分証明書と書類に書かれた住所と名前が一致しているかどうかだけを確認し、源泉徴収票の内容と金額は全然見ていなかった。ホチキスで私の書類の右側の真ん中にカチンと針を留め、床に置かれたプラスチックの青いボックスに私の書類を無造作に放り込んだ。30秒ぐらいで、受付の審査(?)が終わった。

毎年全身全霊できれいに整えてきた書類はこんな扱いをされていたのか。来るべきじゃなかった。郵送すればよかった。見なければよかった。

何だが外食する気もなくなって、家に帰ってチャーハンを作った。うまかった。



埋蔵金


日曜日。妻が自分のものを整理整頓した後、僕の机にゆうちょ銀行の封筒が置かれていた。未開封だった。開けてみると、一通の振替払出証書が出てきた。

3000円・・・
EPSON・・・・・・

え~~??!! これ、一昨年買ったエプソンのGPS時計のキャッシュバックじゃないか!! 全然来ないなと思って、何か書類が足りないのか、アマゾンで買ったものが駄目なのか、もやもやしているうちにだんだん諦めもついてきて、キャッシュバックのことはすっかり忘れていた。

封筒が何故か妻の書類やらなにやらに紛れ込んでいて、約一年半眠っていた。まさに埋蔵金である。しかし、期限は平成29年1月30日と書いてある。うわ、もう換金できないか、もったいないなと思いつつ、一縷の望みを持ってネットで調べてみたら、どうやら発行してから3年以内であれば、期限を過ぎても換金できるらしい。やったぁ!

①振替払出証書
②印鑑
③身分証明書

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よし。

今朝、3000円の埋蔵金を取り戻してくれる三つの道具をポーチに入れ、ランニングがてらに郵便局に行ってみた。身分証明書は在留カードを使った。在留カードの写真は約10年前のもので、誰から見ても爽やかな好青年なので、まだあちこち雪が残っていてマイナス2度の朝というのに薄いランニングウエアにニット帽&サングラス───正確に言えば紫外線に当たると黒くなる調光レンズだが寒い時は濃く変色するので傍からはサングラスにしか見えない───という変なおじさんみたいな僕は窓口の職員に少々怪しまれたようだが、失われたキャッシュバックは何とか無事に取り戻した。めでたしめでたし。

その後スーパーに行って全部使っちゃった。晩ご飯に作った香菇雞は美味しかった。



進級おめでとう


今週火曜日の水泳教室。

息子はようやく進級テストに合格し、念願の黒帽子になった。一番上のクラスだ。


喘息の再発予防策として、小学校入学前に息子を近所の水泳クラブに入れた。週1回のコースで、一回1時間。一番最初のクラスは赤帽子のちびっこクラスで、頭を水の中に入れることが出来たら第一段階クリア、というようなかわいいクラスだった。


そして、黄色、オレンジ、緑、青など、上のクラスに上がると帽子の色も変わっていく。このようにこつこつと、休むことなく5年間続け、ようやく一番上の黒帽子クラスに上がれる基準────200m個人メドレー 4分20秒(小5)────をクリアした。


平泳ぎしか出来ず、50m泳いだらもう動けない私から見れば、もう雲のような存在になっている。


そのおかげなのか、喘息は水泳を始めてから一回も再発しておらず、2年生から始めた野球もケガすること無く、ショートとピッチャーのレギュラーを守り続けている。


合格したその日、大雪の影響でバスが運休したため、自転車で教室へ行った。まだ所々に雪が残っているので、行く時も帰る時も私が付き添った。迎えに行った時、息子から合格の報告を受け、自分のことのように嬉しかった。お祝いに焼肉を食べに行こうと誘ったが、いいよ、お金がもったいないとあっさり却下された。


お前、しっかりしてるな。


いや、今日じゃないよ。今度今度。久々にママと一緒に食べ放題の焼肉に行こう。私は引き下がらない。何故かというと、自分もちょっと食べたいのだ。うん、わかった、と。


着いた。自転車を駐輪場に入れた後、息子はある提案をしてきた。その提案に私が耳を疑った。


パパ、雪に飛び込んでいい? そしたら焼肉は行かなくてもいいよ。


焼肉を食べるより、雪に飛び込みたいのか。


そう。


わかった。いいよ。


息子はまだ誰も踏み入れていない、雪が綺麗に深く積もっている駐車場のスペースに入り、直立したまま、仰向けにふわふわの雪の中へパシャンと倒れた。息子と同じ形の窪みが出来た。そして立ち上がって2回目、今度はクロールの飛び込みみたいに、顔を下に雪の中へ飛び込んだ。雪まみれの息子はすっごく嬉しそうだった。


それでも、焼肉は行くよ。そのうちね。進級おめでとう!!