チビ語

 最近、うちのチビが言葉で意思表示できるようになった。

 「くっく」は靴と靴下。「はっぱ」は花と草と葉。人間以外の動くものは全部「わんわん」。「まんま」はあらゆる食べ物。玄関先に座って「くっく」、「くっく」っていったら「お外に行きたい」ということになる。こたつの上のおかずを指差して「まんま」、「まんま」って喋ったら「食わしてくれ」という意味だ。大学のときに子どもの言語発達のプロセスについて少し教わったことがあるけれど、目の前にしてみると実に面白い。「いっぱい」って教えたら「あっぱい」。「せんせい」って教えたら「せいせい」。とにかく促音の「っ」が入る言葉を好むようだ。

 子どもはバイリンガルですかってよく聞かれるけど、実は今もっぱら日本語で暮らしている。ゼロ歳のときから三字経とか台湾の民謡とかで台湾語の響きを耳慣れさせようとしていたけれども、いま保育園の子どもと先生たちは全員日本人だし、千葉出身のママもろくに台湾語を喋れないし(僕のせいもあるけど)、無理に台湾語を叩き込むより周りの環境に合わせて自然に発達させておけばいいじゃないかとなんとなく思っている。確かに子どもは七歳以前に言語学習能力が一番高いと教わった覚えがある。

 まあ、のびのびと行きましょう。