佐賀まで


落札されたDVDを宅急便で送ろうとしたら、1060円になりますってコンビニの店員に言われてたまげた(まさに魂が消えた)。送料込みで1500円で引き取りが成立したから。ケースがなかったら160円のメール便で送ってもらえるはずだけど、厚みが2センチを超えただけで東京から佐賀までの送料はこんなに違うと思わなかった。九州だからそんなもんか。

約束の宅急便をやめて郵便局に行ってみた。340円のゆうメールで送れた。720円も浮いてすごく嬉しかった。その差はいったい何だろう。郵便局とのやりとりはちょっと面白かった。

窓口の女性職員に中身はDVDであることを教えたあと、手紙は入ってますかと聞かれた。

「入ってないです。」

「角を少し切ったら安くなりますが、切ってもよろしいですか。」

なんだかよく分からないけど、角を切るだけで安くなるもんなら、いくらでも切ってください。

「いいですよ。」

そして、彼女はハサミを出して私が真心をこめてラッピングした小包を切り始めた。長辺の腰あたりに1.5センチぐらいの、細長い穴を。彼女の説明によると、これは差出人が郵便局の人に中身を確認してもいいよという許可を出したサインらしい。手紙さえ入っていなければ、340円で佐賀まで運んでくれるようだ。

「確認するんですか」浮いた720円に大満足している私は笑顔で聞いてみた。

「うん、えー」彼女は困った微笑みを顔に浮かべた。

「ありがとうございました。」

野暮な質問だった。でも本当にありがとう。

 

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金銭感覚

 
今朝、トイレで松坂投手の奥さんが出ている高級マンションのチラシを眺めていた。

「欲しいな、いいな」とつぶやいたら、目の前でオレの缶ビールを手にして遊んでいる息子(2)が聞いた。

「なに欲しいの?」

チラシを見せた。「これ。いいよね」

そして息子が間髪をいれずに言った。

「買えないけど」



よく知っているな。恐るべし。
でも、「ばんがる」よ。


付き合い

 
土曜日の新聞に、「この夏休み、相手と帰省しますか?」というアンケート調査があった。しないのが過半数を占めていた(確かに54%)。帰省しない理由の一位は、「居場所がない」だった。わかるぅ!すっごくかわるぅ!

うちは国際結婚だけど、その気持ちは同じだ。ただ、私の実家は台湾にあるし、年に一回しか帰らない(帰れない)し、かみさんはいささかながら海外旅行気分を味わえているはずだ(同じ大変かもしれないけど)。長年日本に住んでいる私はもう「海外」にいるという気分はまったくない。日本はあくまで暮らす場所だ。かみさんの実家に行くのは最初新鮮だったが、やがて台湾の親戚の家に行くのと同じ気分になった。

子供の頃から親戚付き合いは嫌いだった。年長者の呼び方が覚えられなかったから。うちの親戚は大家族が多かった。親族との関係を重んじて付き合いが濃厚な中華文化からか、中国語は親戚への呼び方はとても細かい。母の兄弟と父の兄弟の呼び方が違う。その兄弟の配偶者への呼び方も違う。その兄弟の配偶者のお父さんとお母さんへの呼び方もまた違う。親戚の誰かの披露宴が一番恐ろしかった。親戚と親戚の親戚と親戚の親戚のわけわからない親戚がわらわらと現れてきて、まさに四面楚歌である。呼び間違えると、決まって「勉強できるのに挨拶できないの?」とからかわれる。披露宴に行くのは一番苦痛だった。美味しいものがたくさん食べられるけど。

そうだ、日本語は「こんにちは」で挨拶するけど、中国語は「呼称」で挨拶するんだ。でも、かみさんの実家は両親二人だけだし、墓参りに親族が集まってきても「こんにちは」でOKだし、そういうのは関係ないよな。やっぱりついつい気兼ねしてしまう性格かな、結局。そのアンケート調査の記事をかみさんに見せたら、「ふーん」とされた。やっぱりお盆は行くしかないだな...。しくしく。

翌日、かみさんに一枚の新聞を突きつけられた。『すぐ洗え!』が肝要、という自炊好きな男性作家の書いた記事だった。ふーん。

まあ、新聞の記事で気持ちを伝え合うのも悪くはないと思うけど。

バッテリー

 

『バッテリー』を見た。なかなか良かった。野球のドラマや映画などによくある、ヒーローの動きとフォームのぎこちなさがなく、見ていると気持ちがいい。林遣都は本当に野球をやっているみたいに、フォームがきれいだった。一緒に見たちび(2歳半)は毎日「たくみ気分」でパパやママを座らせてバンバン球を投げている。コントロールがすごく悪いけど(笑)

自分のことを「わし」という少年達の言葉も面白かった。岡山の小学生はみんな「わし」というかな。中国語や英語の字幕か吹き替えだと、「我」と「I」しかないじゃないか。台湾語には自分をド偉そうに言う時に使う「リンベー」(恁爸:お前のおやじ)という言い方があるけど、その「わし」は特に上目線とか偉そうとか、そういう感じじゃない。逆に親しみを感じられるぐらい、何だか温かい響きがする。

最後のこのシーンが好きだった。お母さんがお父さんと二人の息子のユニフォームを干しているところ。





よく見ると、「18」番が二つ並んでいるね。





じーんとくるセリフは二つあった。

「野球はさせてもらうもんじゃなくて、するもんです。」

「野球って、気持ちを伝えるスポーツなんだ。」

いいことを言ってくれた。覚えとこう。

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