暗棋


我が家には「暗棋」が導入されている。もちろん、導入した張本人は私である。


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暗棋のルール



去年妹に頼んで台湾から2セットを直送してもらったけれど、本格的に遊び始めたのは約二週間前。しかし妻と息子にルールを覚えさせるのは一苦労だ。仕方なく駒の上に強さの順番を示す数字を書き、なんとか遊べるようになったものの、私の相手になるのはまだ相当時間がかかりそうだ。

誰か相手になってくれー




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この二人は実力が伯仲して楽しくやっているのだが…




中学生の時、男子クラスの休み時間にみんな暗棋をやっていた。一回のプレーは5分前後で終わるから、10分の休み時間に二回できる。勝った人に次の挑戦者が挑む。やる二人も周りで見る人も、みんな真剣だった。

勝負は運が大きく左右すると思っていたが、大学のある同級生に、四年間一度も勝ったことが無い。こっちが「暗棋やろうぜ。今度こそ絶対お前を倒す!」と誘う度に、彼はいつも「俺を倒す?百年早いよ。」と不敵な笑みを浮かべて応酬する。結局彼から一勝も挙げられずに卒業してしまった。

だから私は断言する。暗棋は絶対運で勝つものではない。頭で勝つものだ。彼とやってみればわかるさ。



森三中


息子の先日の宿題。

森三中




先生も森三中がお好きですね。





距離感


これから決まりそうなライターの仕事について台湾の出版社とメールで詰めている。言葉遣いというか、文面における相手との「距離感」が日本人とはあまりにも違いすぎて、そのギャップの大きさに改めて認識した。

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○○様

いつもお世話になっております。XXXXのXXです。

(用事・内容)

どうぞよろしくお願いいたします。

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日本ではいくら付き合いが長くても、ビジネスの場合においてメールの文面は大体こんな感じ。このような決まり文句に対して、最初はつまらないなぁと思っていたが、慣れてくると確かに便利な部分もあるとつくづく感じている。とにかく「お世話になります」から始まり、「よろしくお願いします」で締める。あいさつや前置きなど、いちいち考えなくていいわけだから、便利といえば便利である。

ところが、今やりとりしている台湾側の副編集長は、会ったことも話したこともないのに、二回目の返信で既に私のことを下の名前だけで呼んでいる。「様」どころか、「さん」すら付けていない。日本人の感覚で言うと、「たけし!」、「はなちゃん!」みたいな雰囲気で、まるで昔の同級生を呼んでいる感じ。あいさつも前置きも一切なしで、いきなり本題に入ってすらすらと。メールを読んでいるとまた次のメールが来て、「ごめん、添付ファイル忘れちゃった」、「あ、Aのページは○○にしてね」。

懐かしくなった。台湾人のこういう距離感を持たないやりとり。切り替えはちょっと大変だけど(笑)




私は銀行員になりたかった(6)


そもそも「ファクタリング」とは何か。日本国語大辞典の説明を見てみよう。


ファクタリング
〔名〕({英}factoring )売掛債権買取業務。企業が商品などを販売して得た売掛債権や手形を買い取り、それを管理し回収する。




例えば、ある大手デパートはA社から商品を仕入れるとする。デパートはA社に支払う時点は通常仕入れてから2~3か月後になる。A社にとって、デパートに納品した時点で代金を払ってもらえるのが一番ありがたいわけだが、現実的にはなかなかそうは行かない。デパート側の検品、その商品の売れ行き、両者の力関係などなど、商品の代金がA社に入るのは大体納品してから60~90日後になる。


代金(売掛債権)の回収が遅ければ遅いほど、A社は利子の損失だけではなく、場合によって運転資金も圧迫されかねない。中小企業が多い売り手にとって、代金(売掛債権)の回収は早ければ早いほど良いが、相手が大企業の場合はほとんど向こうの条件を飲むしかない。支払う時点に対する売り手と買い手の「期待値」の差が、このファクタリングというビジネスを生み出したわけだ。


例えば、A社が1000万円の商品をデパートに納品したとする。デパートは三ヶ月後に代金を支払うことを約束しているが、A社は事情があって今すぐその代金が欲しい。そこで銀行が出てきた。


銀行がA社に言った。
「その1000万円の売掛債権を譲って頂ければ、今すぐ800万円を出します。」

A社は思った。
「三ヶ月後の1000万円より、今すぐもらえる800万円のほうが助かるな。よし!」

同意したA社に銀行は言った。
「ありがとうございます。それでは、その1000万円の代金は三ヶ月後に弊行に支払うようにデパート側に伝えてください。もちろん、我々もデパート側に事情を伝え、支払先を弊行に変更したことを確認します。三ヶ月後に代金が全額支払われましたら、残りの200万から手数料を差し引いて御社の口座にお振込いたします。」


このようなファクタリング業務契約は一回限りのケースもなくはないが、ほとんどの場合は長期だ。つまり、銀行は売り手の会社の代わりに売掛債権を管理したり回収したりして、その手数料で稼ぐ。売り手の会社にとって、売掛債権を管理・回収する手間が省けるだけではなく、売った商品の代金もすぐに八割ぐらい手元に入るメリットがある。






つづく