ICHIROの名前事件

数日前に、編集部は私が訳した原稿を返し、一文だけ直してくださいように求めた。その原稿は、いま日本ですごく有名なドリンク剤の広告だった。何故有名なのかというと、そのドリンク剤のCMには、シアトルマリーンズ(シアトルマリナーズ→○)のICHIROが出ているから。

雑誌の日本語原稿には、そのドリンク剤を紹介するため、ICHIROが日本のCMに出演したのを書いてあった。でも、この間、台湾のあるスポーツ用品メーカがお断り無く、ICHIROの写真を宣伝としてバスの車体に貼ったのをめぐって、ICHIRO本人はそのメーカに肖像権侵害賠償を請求するように裁判を起こしている。その金額は一億台湾元だったそうだ。

このニュースに、雑誌に広告を依頼した人は気が付いた。万が一の最悪の場合を避けるため、「ICHIROが出演した」というフレーズを「マリーンズ(マリナーズ→○)の日本人選手が出演した」に変えようと編集部にお願いした。「キャプションに勝手にICHIROの名前を使ってしまったら、ひょっとして非常にやばいことになるかもしれないなあ」だって。

なるほど。よく神経を尖らせているなあ。

確かに、ICHIROのカタカナの名前は商標権に登録されているらしい。ということは、文章にICHIROのカタカナの名前を書いてはいけないということ??「マリーンズ(マリナーズ→○)の日本人選手が出演した」ってやっぱりちょっと不自然だけど。いかにもワケがありそうなカンジ。しかも訳したら漢字の「一朗」になるし…。それでも駄目だったら、ICHIROを紹介する時はどうすればいいの?

というわけで、今回は一応全部ローマ字にしたけど。むむ。

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