つぐみ

さっき吉本バナナの短編小説「つぐみ」を読んだ。そういえば、バナナの作品を読んだのは初めてだった。中文に翻訳された「キッチン」を読んだことがあるけれど、実を言うとどこが面白いか覚えていない、というか、分からない。でも、「つぐみ」を日本語で読んですっかり気に入った。なんというか、バナナの日本語の「奥ゆかしさ」をしみじみ感じたのである。

気になるのは、バナナの「、」の使い方。

だから私の心のかえるところは、あの頃つぐみのいた日々のうちだけに、ある

普通の場合なら、「あの頃つぐみのいた日々のうちだけにある」って書くでしょう。でも、バナナは「あの頃つぐみのいた日々のうちだけに、ある」って書いた。「、」を入れるだけで、なんとなく文章の含みが違ってきたような気がする。うまく説明できないけど。もしその含みが違うとしたら、翻訳家の責任は大きいよね。

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