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忘れ物

昨日の夜、亜紀と新大久保のアジア系スーパーで買い物をして、総武線の大久保駅で電車に乗っていたときに、買ったものを袋ごと網棚に忘れてしまったのである。気付いたのは、既に中央線に乗り換え、駅の改札口を出て近くの百円ショップで日用品を掘り出した後のことなのだ。



「えっ?荷物は?」って亜紀が声を上げた瞬間、手ぶらである僕はすっかり肩を落とした。
「ああ、しまった。やっぱり物を網棚に置くんじゃなかったなあ。」
「どうしよう?」
「うん...」僕は考え込んでしまう。
「忘れ物届けを出しに行こう!」亜紀は明るい声で言う。

これは妥当な判断だと二人で決めて間もなく、これから臨む難関に気がついたのだ。忘れ物届けを出すならば、忘れ物の「中身」を駅員に告白しないと話にはならん。ああ、恥ずかしいけど、顔をアツくして行くしかない。

緑の窓口の隣りにある重そうな扉をノックしたら、小柄で親切そうな駅員が扉を開けてくれた。忘れ物って口に出したとたん、小柄さんは「はいはい、どうぞお入りください。」って言って、茶飯事(さはんじ)のようにテキパキと僕たちを机の前に座らせた。

何線、何分の電車、どこから等の質問が終わったあと、いよいよカンジンな問題に突入する。
「忘れ物はなんでしょうか?」小柄さんは尋ねる。
「食料品です。」さすがに貿易会社に勤めている亜紀は、冷静沈着に答えを返す。
「具体的に何か...」
「えーっと、」亜紀は僕の顔を見ながら一つ一つ答えた:
「干し椎茸、」
「ホシシイタケ。」復唱しないで欲しいんですけど、まあ、彼の仕事だから許す。
「辛ラーメン、」
「ラーメン。」韓国の辛ラーメンを知らないか。
「山椒。」
「サンショウ。」
合計731円の買い物である。

こちらは非常に恥ずかしかったけど、そちらは顔色をちっとも変えずにまたテキパキと僕たちのため働いた。30分ほど机の前で待たせられた後、ラッシュアワーだから確認するのが難しいので明日またきてくださいと小柄さんに言い渡された。

今朝七時ごろ、小柄さんから忘れ物は御茶ノ水にございましたという電話がかかって来た。まるで徹夜して僕たちの超脱力な忘れ物を探し歩いたらしい。(勿論冗談だが)本当に有り難うございました。

今後、絶対に荷物を電車の網棚に置かない。

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