付き合い

 
土曜日の新聞に、「この夏休み、相手と帰省しますか?」というアンケート調査があった。しないのが過半数を占めていた(確かに54%)。帰省しない理由の一位は、「居場所がない」だった。わかるぅ!すっごくかわるぅ!

うちは国際結婚だけど、その気持ちは同じだ。ただ、私の実家は台湾にあるし、年に一回しか帰らない(帰れない)し、かみさんはいささかながら海外旅行気分を味わえているはずだ(同じ大変かもしれないけど)。長年日本に住んでいる私はもう「海外」にいるという気分はまったくない。日本はあくまで暮らす場所だ。かみさんの実家に行くのは最初新鮮だったが、やがて台湾の親戚の家に行くのと同じ気分になった。

子供の頃から親戚付き合いは嫌いだった。年長者の呼び方が覚えられなかったから。うちの親戚は大家族が多かった。親族との関係を重んじて付き合いが濃厚な中華文化からか、中国語は親戚への呼び方はとても細かい。母の兄弟と父の兄弟の呼び方が違う。その兄弟の配偶者への呼び方も違う。その兄弟の配偶者のお父さんとお母さんへの呼び方もまた違う。親戚の誰かの披露宴が一番恐ろしかった。親戚と親戚の親戚と親戚の親戚のわけわからない親戚がわらわらと現れてきて、まさに四面楚歌である。呼び間違えると、決まって「勉強できるのに挨拶できないの?」とからかわれる。披露宴に行くのは一番苦痛だった。美味しいものがたくさん食べられるけど。

そうだ、日本語は「こんにちは」で挨拶するけど、中国語は「呼称」で挨拶するんだ。でも、かみさんの実家は両親二人だけだし、墓参りに親族が集まってきても「こんにちは」でOKだし、そういうのは関係ないよな。やっぱりついつい気兼ねしてしまう性格かな、結局。そのアンケート調査の記事をかみさんに見せたら、「ふーん」とされた。やっぱりお盆は行くしかないだな...。しくしく。

翌日、かみさんに一枚の新聞を突きつけられた。『すぐ洗え!』が肝要、という自炊好きな男性作家の書いた記事だった。ふーん。

まあ、新聞の記事で気持ちを伝え合うのも悪くはないと思うけど。

コメント

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異特龍さん
呼称=あいさつは、母語話者である私も全然気がつきませんでした。日本語の「よろしくお願いします」も何でも「請多關照」と置き換えればいいというわけでもないです。教科書の言葉は本当に使わないことが多いですね。

この呼称=あいさつ、というのがわかるまで何年かかかりました。なんでも?好と言えばいいのだと思っていた。謝謝もそうだけど、教科書で教わるような定型的な挨拶の言葉が登場する場面ってほとんどない(儀礼的な場をのぞいて)。中国語のあいさつは、自分と社会(家族から国家まで)との距離を確認する手段なんだなあと痛感します。

おいさん
お久しぶりです。里帰り出産中ですね。ということは、そろそろ可愛いハーフが生まれてくるですね。生まれた後しばらくは大変だから、たっぷりのんびりしておいてくださいね。

相手と帰省しない場合は、一人で留守番するか、まったく帰省しないで遊びに行くか、どちらでしょう。

へー、外国語学習者にとってじゃなくても、親戚の呼称は難しいものなんですね・・・。

ところで、「相手と帰省しない」場合は、どうするんでしょう?
1人だけで帰省するのかしら?
それとも全く帰省しないで旅行に行ったり、家でのんびりしたりする?

私は1人で自分の実家に帰省中です・・・。
出産準備のため。
自分の実家なので、ものすごくのんびりできます。当然ですね。(^^)