引越し記 (3)


今回の引っ越しでわかったのは、業者さんにお見積りをしてもらわないと何も始まらないこと。もちろん、自力で引っ越しするなら話は別だが。お見積りをしてもらうことによって、引っ越しの段取りやスケジュールもはっきりしてくるし、費用のことも把握できるし、いろんな業者さんとやりとりしているうちに、引っ越しに関する知識も深まっていく。

うちは思い切って、一日(日曜日)に三社も来てもらった。五社ぐらいに電話をかけたが、その中の一社は対応がイマイチで、もう一社はなかなか繋がらなかったので、最終的には三社にお見積りをお願いした。 引越し予定日の1ヶ月前だった。

最初のA社は一番印象が良かった。さすが大手だけあって、営業がうまい。きちんとしたスーツ姿でバリバリ仕事できそうな男性社員が、研修中の初々しくて可愛い女性社員を連れてきて、大変丁寧に説明してくれた。お見積りの結果もその場でパソコンで作り、モバイルプリンターで格好よく颯爽に印刷してくれた。お米まで頂いた。トラック一台、作業員二名、大型家具だけ(小物は自分たちでコツコツと運ぶ)のプランで、3万7千円。予算は4万円だったので、もうA社に決まりかなと思った。

B社は全然だめだった。一人のやる気なさそうな若い男が普通の服(印象に残らない服)で来て、適当に見て適当に電卓叩いて適当に見積書を殴り書いて。はい、積み切りで6万5千円。その後彼は何を話したかはよく覚えていない。6万5千円の時点でもうアウトだから、あまり聞いていなかった。5分で終わった。

C社は地元の業者さんだった。来たのは中年の男性で、落ち着いた口調と雰囲気に好感を覚える。約束の時間よりかなり遅れたけど、プランは魅力的だった。魅力的だったと言えるのも、わずか数時間前に二社の話を聞いていたから。3トントラック一台+作業員三人+家の中の物を全部運ぶという積み切りで、5万円。

作業員三人と積み切りは決め手だった。作業員の多さは作業の質とスピードにつながるが、その分人件費がかかる。しかもよく考えたら、その時ちょうどいろんな翻訳案件に追われている僕が平日にコツコツと小物を新居に運ぶ発想自体はあまりにも無謀だった。うちは自転車しかないのだ。大物だけのプランを頼んだら、毎日の小物運びが翻訳のスケジュールを狂わせるに違いない。多少高くても、積み切りプランを頼むべし。値切り交渉も成立し、最後は4万7千円でその場で即決した。

もっと値切れば良かったと今も思う。見積もりに来た業者さんはみんなお客さんの即決を欲しがるようで、こちらが「○万円だったら即決する!」と切り出せれば応じてくれそうな空気だった。一か月前の見積もりだったので、値切る空間は一週間前などより遥かにあったが、ちょっと「地元愛」に偏り過ぎてザクッと値切れなかった。

終わってみれば、4万7千円はわりと合理的だったと思う。次回は、段ボールとの戦いの話をしよう。



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はじめまして

OOさん(名前は本人のみわかります)

嬉しいコメントありがとうございます!頑張って更新していきます。

確かによく振りきっちゃったんですね(笑)。本当に申し訳ないと思いました。今度の引越しはあいみつ無しで、直接そのA社に頼みたいと思います。もう引越しはしたくないですけどね。