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私は銀行員になりたかった(1)


2000年の晩春に兵役を終えた私は、四つの銀行に履歴書を出した。書類選考と筆記試験はすべて合格し、その中からY銀行とS銀行を選んで面接に行った。

断わっておくが、当時台湾の銀行は新人を大量に採用するのが普通だった。書類選考と筆記試験を通るのが難しいことではなかった。新人と言っても、新卒じゃなくてもOK。社会人でも主婦でも料理人でも、誰でもエントリーできる。来る者は拒まず、専攻も経験も不問。最初の筆記試験さえ通れば面接を受けられる、筆記試験も市販の本と過去問題を一冊ずつしっかり勉強すれば大抵合格ラインをクリアできる、という時代だった。今どうなっているか分からないが、新卒一括採用という慣習がないのは確かだ。

Y銀行の採用通知が先に来た。入社の手続きを行う日はちょうどS銀行の採用発表と同じ日だった。天の悪戯かと思った。本命はS銀行だったが、受かるかどうか分からない状況だったので、Y銀行の入社手続きを辞退するわけにもいかなかった。

運命の日を迎えた。

健康診断やらなにやらと、受付でもらった色々な資料を抱えて大きな会議室でこれからの入社手続きの説明を聞いた。そして休みの時間に、カバンの中の携帯が鳴った。それは私の運命を決める電話であると、すぐにわかった。




つづく

コメント

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こんにちは!

しばらく祖母の家に行ってました。
エアコン無し、ついに冷蔵庫も壊れちゃって・・・・地獄でした(泣)

つづき、楽しみです。

こんばんは!

のさんさん
お久しぶりです!
元気に懐かしき昭和時代をたっぷり味わってきたみたいですね(笑)

どこまで書けるか、私自身も楽しみです。
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