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私は銀行員になりたかった(2)


どうやってY銀行を後にし、その時担当者に何を言ったか、どんな顔をされたか、まったく覚えていない。

「大変申し訳ございませんが、先ほど他の銀行から採用の連絡を受けましたので、これで失礼いたします。」

こんな感じかな。たぶん。他に何を言えばいいだろう。私を横取り(?)した銀行の名前を担当者に聞かれたことは覚えている。私も素直に答えた。

とにかく、私は晴れて意中のS銀行に入社した。ちょうどその頃、高校時代のクラスメイト二人も同じ時期に兵役を終え、就職先も決まり、我々は故郷を離れて台北の3DKアパートを借りて三人でシェアすることになった。日本とは正反対に、台湾ではルームシェアが一般的で、一人暮らしは珍しいほうだ。ちなみに、同居するクラスメイトの一人も銀行員だった。看板が落ちれば銀行員に当たる。

同期は三百人余りいた。年はバラバラで、学歴も専攻も経歴も色々だった。他の銀行から転職してきて明らかにオーラが違う人もいれば、まったく見当がつかない人もいて、卒業したばかりでウロウロ気味な人もいた。当たり前だが、私もウロウロ組だった。

いろんな所から選ばれてきた私たちを一番最初に待ち構えていたのは、三日間のオリエンテーションだった。





つづく

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