私は銀行員になりたかった(4)


銀行員になりたかった理由は、給料がいい、聞こえがいい。それだけだった。

当時の大卒初任給は平均2万8千元ぐらいだったと記憶しているが、銀行は3万4千元前後。しかも日本では考えられない待遇が存在していた。

自社の銀行に預貯金がある場合、48万元以内の預貯金は金利18%とする。


18%って言われてもピンとこないかもしれないので、実際に頂いた利子で説明する。

もちろん、私は48万元の大金を持っていなかった。入社して自社の口座を作ってもらった途端、いち早く母に48万元を借りてそのまま口座に入れた。そして毎月5千元ぐらいの利子がついた。給料と合わせたら、毎月4万元近くもらっていた。家賃は3DKのマンションを高校時代の同級生二人とルームシェアして一人4千元~6千元(部屋の大きさによる)だったから、利子だけでほぼ家賃をカバーできた。他の銀行に勤めていたルームメイトもまったく同じ待遇を受けていた。


研修が終わるまで、自分がどの部署に入れられるのかはわからない。振り返ってみれば、教育係たちはきっと研修中の我々を観察したり、適性試験などで我々を分類していたと思う。配属先の発表日に、廊下で一人の男性社員に掛けられた言葉は未だに忘れられない。

「お、君は本店審査部のファクタリングか。おめでとう。あそこは有名な労働集約部署だからな。頑張りな。」


労働集約。有名。その男性社員の微笑みには、「ふふふ」的な成分が含まれていた。しかし多くの同期たちは現場の支店に配属された中で、本店しかも審査部という偉そうな所に配属された私は皆さんに羨ましがられた。



つづく


コメント

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こんにちは

18%はすごい!
当時の定期金利の平均はどれくらいだったんですか?

望んだ職業に就いたのに辞めることになったのは何があったんでしょうか?

引っ張りますねw

おはようございます。

のさんさん
当時の定期金利はどれくらいだったっけ?全然覚えていませんが、2~3%あたりかな。今は日本と同じくらいですが。18%はもはや天文的な数字ですね。

10まで引っ張るつもりです(笑)