招聘者・招待者

 

「海外招聘者向けの商談会」のような文章を訳しているときに気が付いた。ここの招聘者って、「招聘される人々」のことだよね。でも、普通、「招聘する人」じゃないの?中国語では招聘者って言ったら、「招聘する人」という意味しかなく、「招聘される人」という解釈はありえない。

で、「招待者」の場合はどうなる?中国語の感覚でいうと、それはまぎれなく「招待する人」をさす。でも「招待者」で日本語検索してみたら、「招待される人」という意味で使われている用例がいっぱい出てきた。

例えば、

A 結婚式で「両家の招待者数のバランスについて」
http://qa.kekkon-j.com/qa/questionDetail.do?questionId=9875

B 各界の代表者や、文化・芸能、スポーツ界など約1万1千人の招待者でにぎわいました。
http://www.kantei.go.jp/jp/asophoto/2009/04/18sakura.html

面白いことに、B例のすぐ下に「招待客」という言葉もあった。

招待客を前に『ふるさとに はや桜満つ ゆゑ問へば 冬の寒さに 耐へてこそあれ』と詠い....」



新明解国語辞典第六版を引いてみた。

【招待】
何かの催しに客を呼ぶこと。
〔招待客=招待された人〕
〔招待者=客を招待した人〕

うん、呼ばれて催しに来たお客さんのことを「招待者」っていうのはやっぱりおかしいじゃないの?あるいは、「招待」というような誘い言葉にだけ、「者」との間に「される」という繋ぎ方がなんとなく許されているかな。


【招聘】について新明解は用例を書いていないけど、「礼儀を尽くして人を招くこと」と解釈している。招かれた方々のことを言うなら、「招待客」のように、「招聘客」のほうが正しいような気がする。



コメント

非公開コメント