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私は銀行員になりたかった(6)


そもそも「ファクタリング」とは何か。日本国語大辞典の説明を見てみよう。


ファクタリング
〔名〕({英}factoring )売掛債権買取業務。企業が商品などを販売して得た売掛債権や手形を買い取り、それを管理し回収する。




例えば、ある大手デパートはA社から商品を仕入れるとする。デパートはA社に支払う時点は通常仕入れてから2~3か月後になる。A社にとって、デパートに納品した時点で代金を払ってもらえるのが一番ありがたいわけだが、現実的にはなかなかそうは行かない。デパート側の検品、その商品の売れ行き、両者の力関係などなど、商品の代金がA社に入るのは大体納品してから60~90日後になる。


代金(売掛債権)の回収が遅ければ遅いほど、A社は利子の損失だけではなく、場合によって運転資金も圧迫されかねない。中小企業が多い売り手にとって、代金(売掛債権)の回収は早ければ早いほど良いが、相手が大企業の場合はほとんど向こうの条件を飲むしかない。支払う時点に対する売り手と買い手の「期待値」の差が、このファクタリングというビジネスを生み出したわけだ。


例えば、A社が1000万円の商品をデパートに納品したとする。デパートは三ヶ月後に代金を支払うことを約束しているが、A社は事情があって今すぐその代金が欲しい。そこで銀行が出てきた。


銀行がA社に言った。
「その1000万円の売掛債権を譲って頂ければ、今すぐ800万円を出します。」

A社は思った。
「三ヶ月後の1000万円より、今すぐもらえる800万円のほうが助かるな。よし!」

同意したA社に銀行は言った。
「ありがとうございます。それでは、その1000万円の代金は三ヶ月後に弊行に支払うようにデパート側に伝えてください。もちろん、我々もデパート側に事情を伝え、支払先を弊行に変更したことを確認します。三ヶ月後に代金が全額支払われましたら、残りの200万から手数料を差し引いて御社の口座にお振込いたします。」


このようなファクタリング業務契約は一回限りのケースもなくはないが、ほとんどの場合は長期だ。つまり、銀行は売り手の会社の代わりに売掛債権を管理したり回収したりして、その手数料で稼ぐ。売り手の会社にとって、売掛債権を管理・回収する手間が省けるだけではなく、売った商品の代金もすぐに八割ぐらい手元に入るメリットがある。






つづく




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