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がちょーん

最近華語の字幕翻訳をやらせて頂いて、とてもいい経験になった。今までやった「華語→日本語」の下書きみたいなものとは違って、今回は「日本語→華語」の翻訳を全面的に任されている。うん、面白さがぜんぜん違う。やっぱり僕は「日本語→華語」に向いているんだ。当たり前だけど。

今回訳したセリフの中で、一番難しかったのはこれだ。

がちょーん

日本人スタッフは台本で「がちょーん」というセリフの下に親切に注釈を付けてくれた。

「昔の流行語、意味はない」

あの、意味はないって言われても困るけど、負けるわけにいかん。意味はないって要するに適当に埋めてくれ、と高を括ったが、とりあえずうちの奥さんに「がちょーん」の意味を尋ねてみた。

結局それは「八時だよ、全員集合!」という昔のテレビ番組の誰かさんのネタみたいで、クレイジーキャッツの「はなはじめ」さんがはやらせましたそうです。やっぱり意味がない。(念のために断っておくけど、うちの奥さんは子どもの頃この番組を見せてもらえなかった。でもあまりにも有名なので知っているそうだ。)

ヤフーで「がちょーん」を検索してみても、ヒットした用例はほとんど「意味はない」という説明がついてる。

本当に意味ないみたい。かといって、意味のない華語のなんとかを一つ入れれば解決するもんじゃない。映像があるから、「がちょーん」を発するあのジジの手の動きにあわせないと。でもそういう意味のない華語はなかなか思いつかない。困った。

原稿を一日寝かして、翌日そこの映像を繰り返して観ながらいっしょうけんめい考えていた。そしてある妙案が電球みたいに頭の中でぱっと光った。企業秘密なんでその妙案をここで書くことはできないけど、すみませんね。ふふふ。

(直させられるかもしれないけど)

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