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料理と言葉

レストランや日本食の記事を翻訳している時、常に「日本語は味や食感を表現する言葉が多いなぁ」と思う。

美味しい、うまい、香ばしい、プルンプルン、こりこり、ぷちぷち、ふわふわ、すっきり、さっぱり、あっさり、こってり、パキッと、パリッと、ふわっと、さらっと、さらりと、こくがある、こしがある、深みがある、歯ざわり、歯ごたえ、舌ざわり、喉越し……

自分の語彙量と文章力が足りないだけかもしれないけれど、これらの表現を翻訳する時、よく頭を抱える。

パキッと、パリッと
しまった!同じ段落に出てる!どう訳し分ければいいの?

イクラの「ぷちぷち」とした食感が大好き!
あの~、口の中で「ぷちぷち」してる感じはよく分かるけどさ。ぷちぷち、ぷちぷち…えーっと……「口の中で踊っている」というふうにごまかそう。

ふわっと、ふわふわ
頼むよ、同じ所に使うな!

このように、オノマトペが使われまくる味の描写は本当に困るものです。


日本人にとって、「ふわっと」と「ふわふわ」のイメージは違うし、「パキッと」と「パリッと」も何か違う。味や食感について、なぜ日本語はこんなにたくさんの表現を持っているだろうかと、ついつい考えてしまう。


中華圏の人と日本の人は、根本的に味へのセンサーが違うと思う。中華料理は基本的に火を使う料理で、たくさんの調味料を入れる。それに対して、日本の料理は火を使わない料理が多くて、食材の本来のうまみを味わうために調味料を最低限に抑えている。中華料理は「食材の味を調味料で足す」タイプなら、日本料理は「食材の味を調味料で引き出す」タイプだ。

日本料理の美味しさは、食材の本来の味が決める。でも、中華料理の美味しさを決定するのは、食材の本来の味より、色々な調味料が組み合わされたあとの味だろう。調味料の生み出せる味の種類は、大自然の食材の味の種類より多いに思えない。だから味や食感の表現において、日本語は華語よりバラエティに富む、と思うけれど。どうだろうね。

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